2017年5月30日

エボラウイルスによる災厄を彷彿とさせる医学系パニック小説 『キャリアーズ』


わりと分厚い二冊組だったが、途中で飽きることもなく読み終えた。エボラウイルスによる災厄を思い出すような内容で、作者の想像力と現実とがうまい具合にミックスされていた。

この作者パトリック・リンチ、実は一人ではなく、イギリス人の二人組らしい。ともに医学ジャーナリストで、イギリスやアメリカの製薬会社でウイルス研究にも従事したことがある、ということが分かっているが、それ以上のことは不明のような。謎の作家、というところか。

海外のこのての小説にありがちな「文章での視点移動」が多いため、その点についてはちょっと面倒くさいのだが、なかなかにスリリングで面白い小説だった。

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