2017年8月21日

笑って読み進めるうちに、まさかの胸熱クライマックス! 『バッタを倒しにアフリカへ』


表紙もタイトルも、それに著者名も、「え? なにかの冗談?」というものだが、中身は科学者(バッタを専門とする昆虫学者)によるフィールド・ワークの奮闘記である。内容はいたって真面目なのに、軽妙な語り口で描かれるので、吹き出したり感心したりしながらスイスイ読み進んだ。

そして、ラストはまさかの胸が熱くなるクライマックス。俺はバッタになんて興味がない、アフリカ生活にも関心はない、それなのに感動で思わず鳥肌が立ってしまった。「ウルド」というモーリタニアでは由緒あるミドルネームを贈られるのも頷ける。こんな本ズルい!!

バッタの写真もあるので、極度の虫嫌いには勧められないが、バッタを見るくらいは平気という人なら、かなり面白いので強く推薦。

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