2017年10月31日

キャスティングや雰囲気はサム・ライミ版のほうが好きだが、チャラい感じのスパイダーマンもそれはそれで良い感じ 『アメイジング・スパイダーマン』


サム・ライミ監督の『スパイダーマン』に比べると、ちょっと軽薄な感じでよく喋るスパイダーマンだが、こちらのほうが原作に近いらしい。確かにDlifeで放送されているアニメのスパイダーマンもペラペラとよく喋る。本作で気になったのは、スパイダーマンのときと素顔のときとでキャラがだいぶ違うこと。素顔ではそうたくさん喋らないハニカミ屋で、決して明るい性格というわけでもないのに、スパイダーマンになると身振り手振りをまじえた饒舌家。これも原作でこういう設定なのかな? マスクをかぶると大胆になる、というのは人として決して変なことではないので、これが設定であればナルホドという感じ。

細かいツッコミどころは多々あったが、そこはアメコミ映画なので目をつむろう。しかし、ラストは……。

ヒロインであるグウェンの父・ジョージが死の間際、パーカーに対して切実に「娘にはもう近づかないでくれ」と頼んで約束したのに、最後の最後で「守れない約束もある(ニヤリ)」なんて軽くナシにしてしまう。おいおいおいおい……。

でも、この結末、一緒に観た妻は「わたしは好き」と言っていたし、感覚の違いがあるのかなぁ。特に俺は、ジョージ目線というか、可愛い娘を危険から守りたい父親の気持ちが痛いほど分かるだけに……。愛する娘のパートナーとして、俺こんな男イヤだ……。

こういう難点はあったものの、スパイダーマンの動きや映像はかなり良かった。クモの糸で飛び回るシーンは、サム・ライミ版も含めて、気持ち良いの一言に尽きる。

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