2017年12月20日

見つめる鍋は煮えない 『思考の整理学』

「先生、うつの薬はいつごろ効いてきますか?」

「だいたい忘れたころに」

「ははぁ」

「水を沸かすとき、じっと見ててもなかなか沸かないでしょ? でも放っとけば、いつのまにか煮たってますね。あんな感じです」

「今日か明日かと思っているうちは、まだまだなんですね(笑)」

20歳のころ読んだ『思考の整理学』という本に「見つめる鍋は煮えない」というフレーズがあった。ある日の診療中にふと思い出して説明すると、その人にはよく通じた。

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