2018年9月6日

シンプルでコンパクトにまとまった負の科学にまつわる5章 『闇に魅入られた科学者たち 人体実験は何を生んだのか』


2時間くらいで読み終えられそうな文章量のわりには、1620円と値段が高い。それから、副題の「人体実験は何を生んだのか」がちょっと煽りぎみかなという印象。「何を生んだのか」という問いに答えるほどの事実や考察が述べられているわけではない。

面白くなかったわけではなく、むしろ楽しい読書ではあった。シンプル、コンパクトにまとまっていて読みやすかった。各章のタイトルは以下のとおり。

第1章 切り裂きハンター 死のコレクション
外科医・解剖学者ジョン・ハンター

第2章 “いのち"の優劣 ナチス 知られざる科学者
人類遺伝学者オトマール・フォン・フェアシュアー

第3章 脳を切る 悪魔の手術ロボトミー
精神科医ウォルター・フリーマン

第4章 汚れた金メダル 国家ドーピング計画
医師 マンフレッド・ヒョップナー

第5章 人が悪魔に変わる時 史上最悪の心理学実験
社会心理学者フィリップ・ジンバルドー

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