2018年10月18日

人間的に決してタフとは言えない捜査官レオが、こころと体を痛めつけながら懸命に戦う 『グラーグ57』


『チャイルド44』の著者・トム・ロブ・スミスによる小説、ということしか知らずに読み始めたら、なんと『チャイルド44』の続編だった。

ということで、舞台は旧ソ連。

前作もそうだが、旧ソ連が舞台というだけでアレルギー反応を起こして読まない人がいるかもしれない。これはなんとももったいないことで、なにはともあれ『チャイルド44』だけでも読んでみて欲しい。

本作の主人公は、もちろんレオである。前作でも相当に痛めつけられたレオだが、今回もこれでもかとばかりに痛めつけられる。レオは超人ではないので、へこたれそうになるし、涙も出る。そんな姿が生々しくて、親近感が持てる。

前作同様、「正義とは何か」ということをいろいろと考えさせられる内容だった。どうやら三部作のようで、続編も必ず読む。

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