2018年6月12日

まだ読んでいない人が羨ましい! 『チャイルド44』


舞台は旧ソ連。

と聞いただけで読むのをやめようと思う人もいるかもしれない。そういう人に、声を大にして言いたい。

なんてもったいない!!

旧ソ連のことなんて知らなくても、興味がなくても、充分すぎるくらいに面白い。実際、俺も旧ソ連のことなんてほとんど知らなかったし。

ただ、本書の題材となった実際の連続殺人事件に関するノンフィクション『子供たちは森に消えた』を事前に読んでおくと、面白さが数倍増すかもしれない。というのも、『子供たちは森に消えた』では旧ソ連の司法・捜査体制などについても詳しく書かれていたからだ。

本書はいわゆる「神視点」である。俺は神視点小説が嫌いで、読むのを途中で投げ出すこともあるのだが、本書ではページをくる手が止まらなかった。状況さえ許せば、徹夜小説になっていただろう。

だから、最後に改めて言う。舞台が旧ソ連だからって読まないのはもったいない。
ああ、まだ読んでいない人が羨ましい!!

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