医師なら、医学部の授業のどこか(たぶん疫学)で教わったことのある話。
医師ジョン・スノーと、聖職者ヘンリー・ホワイトヘッドが、1854年にロンドンのソーホー地区で発生したコレラを終息させるまでを描き、さらに終息後の奮闘までフォローアップしてある。本書では特に、医学素人であるホワイトヘッドが果たした役割(地域住民からの信頼など)に価値があったことを見抜いている。読んでみると分かるが、ホワイトヘッドのような人がいてこそ、専門職は本領を発揮できるのだ。
ちょこちょこと歴史話や雑学などが入るため、少しかったるいと感じられる部分もあったが、全体を通じてみれば面白い本だった。
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