2018年10月12日

近代医学の礎を築いた偉人として、もっと評価されるべき人 『解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯』


解剖医ジョン・ハンターについては、これまでに読んだいろいろな医療ノンフィクションで取り上げられていた。なんとなくキワモノというイメージで、本書を見つけたあとも、読むかどうかずっと迷っていた。Amazonで星1つをつけている人のレビューを読んで、さらに気持ちが遠ざかっていた。どういうキッカケで読むことになったのか思い出せないが、実際に読んでみてしみじみと感じる。

読んで良かったぁ。

星1つのレビュワーが指摘している誤訳(?)などは些細すぎてとるに足りないもので、本書の価値を損ねることはなかった。Amazonレビューには、高評価にも低評価にも、こういう「惑わせる罠」があるので要注意だ。

ジョン・ハンターは、解剖医であり、現代の科学的医学や外科学の祖とも言える医師であり、また博物博士でもあった。田舎の出身で、気取りがなく、癇癪もちで、しかし面倒見が良く、多くの弟子たちに慕われ、同時に多くの敵に憎まれた。そういう非常に人間味のある人の生涯をとても丁寧に面白く描いてあった。こんな偉人が切り拓いた医学・医療という世界で仕事をしていることに、感謝と誇りの気持ちが湧いてくる、そんな本だった。

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