2019年5月7日

「超」がつくほど面白い小説 『卵をめぐる祖父の戦争』


メチャクチャ面白かった。

作家のデイヴィッドが、ロシア生まれの祖父レフに戦争のことを尋ねるところから始まり、その後の物語はレフによる一人称の語りで進行していく。

舞台は第二次大戦中のロシア。

おっと、この設定で読む気をなくしてしまうのはもったいない! 分かる、分かるよ、「えー、ロシアー? しかも第二次大戦中?」と、ちょっと引いてしまう気持ちは大いに分かる。俺もそうだから。でも、ほんと、この本を舞台設定だけで避けてしまうのは読書人生で損している。

Amazonのストーリー紹介も見ずに読むのがお勧め。

会話の雰囲気は伊坂幸太郎の小説を思わせるような、思わずニヤリとしてしまう気の利いたものが多い。きっと伊坂ファンなら気に入るのではなかろうか。

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