飼い犬の散歩のため、明るいと評判の懐中電灯を買ってみた。かなりの優れもので、小さくて単4電池3本使用なのに、驚くほど明るい。
これで安心と、勇んで散歩に行ってみて気がついた。この懐中電灯で足元を照らすと、確かに非常に明るいのだが、あまりに明るすぎて瞳孔が縮んでしまい、周囲の暗いところがほぼ見えなくなる。少し遠くを照らすようにすれば、光が拡散して多少は全体を見やすくなる。全体を見わたそうと思ったら、明りの強い懐中電灯より、ランタンのようなもの、あるいは、満月の月明かりのほうがよく見えるだろう。
これと似たようなことが、日常臨床でもある。それは精神科に限らず、どんな科でも同じだ。一点集中して観察しなければならない場面も多いが、全体像を見るために、少し一点集中という灯りを落として、全体をみるようにするのが良いこともある。こうすれば細かい観察はできなくなるかもしれないが、全体像はよく分かるようになる。
防災用に持っていても良いかもしれない。
※同じことは車のライトにも言えるので、明るすぎるライトにしている人は見えているようで見えていない。
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメントへの返信を一時中止しています。
一部エントリでコメント欄に素晴らしいご意見をいただいており、閲覧者の参考にもなると思われるため、コメント欄そのものは残しております。
また、いただいたコメントはすべて読んでおります。