2014年1月23日

やがて消えゆく我が身なら


生物学者・池田清彦のエッセイ。

何の気なしに購入し、まったく期待せずに読み始めたのだが、これが大当たり。その時点で池田清彦ってどんな人なのだろうと思って調べてみたら、あぁ、この人はテレビで見たことあるぞ。まさかこんな面白い本を書く人だとは知らなかった。というわけで、もう2-3冊、池田清彦の本を読んでみる。

本書の中から引用紹介。
最悪なのは、子どもは皆キラキラした才能を持っているという何の根拠もない予断の下に、全ての子は個性を発揮して輝くべきだといった愚にもつかない思い込みを子どもに押しつけることだ。ほとんどの子は人並みの才能しか(すなわち何の才能も)持っていない。
人は、自分なりの倫理、という物語を生きる動物である。

8 件のコメント:

  1. 池田先生、ホンマでっ〇TVに出てますよね。口調がとても穏やかで出演者陣から虫ばっかり採りに行ってる先生って言われてますが、テレビで見る限りご本人も面白い方ですが、著書も面白いんですねぇ~!私も読んでみたいと思います。

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    1. >ゆうさん
      そうそう、テレビに出てますね。俺はあまりテレビを観ないんですが、それでも見たことある人だと思うくらいだから、きっと印象に残りやすい人なんでしょう。
      この本は面白いのでお勧めですよ!

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  2. こんど 池田先生の講演会に 行きますw(本日、参加者決定のFAXが着ました)
    うれし~~ 本も読んでみようと思います。

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    1. >あじさいさん
      へーっ! 良いなぁ。
      ぜひ事前に本を読んで、先生の人となりを知ってからの参加をお勧めします。飄々とした魅力的な人のようです。

      って、講演会に行かれるくらいだから、もうご存知かもですね^_^;

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  3. 本日、講演会。 たぶん、医者からは ブーイングの内容です。

    演題は「がんばらない生き方」

    人間が発生してからの総数のうちの 7~14%が 現在地球上に70億~として存在しているとか。
    (もっと死んだ方がいいんだよ~的な 話もあり (笑) 生きるのをがんばるな、とも とらえられる。
    そもそも 演題聞いてもおらず、 たらたら話しをするスタンス)

    だから STAP細胞発明についても (教授をしている早稲田の出身の女性が発見) 、NATURE を説明するために 触っただけで
    褒めもしない。

    たぶん 生物学の自然を ゆがめるものとして 嫌っているのでは? と私の感想。


    けれど 終始爆笑。 お年寄りは 微妙。 講演依頼した役所は 真っ青、だったことでしょう。

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    1. >あじさいさん
      池田さんらしい(?)シニカルな雰囲気の公園ですね。演題聞いてないというのがまた(笑)
      好みが分かれそうな、というか、そもそも好きでもない人、池田さんにたいする下知識のない人が聞きに行くのが間違っているような、そんな講演ですね。

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  4. 本読みました!池田さんらしい視点で書かれた1冊で最後まで一気に読めました。途中震えたのは、本が書かれたのが2002~2005年頃のエッセイをまとめた1冊なのに、経済のグローバリゼーションについて「奴隷労働者」が出るのは道理と指摘されてて、まさに今現在社会問題になっている章は震えました。 池田先生は生物の先生で経済学が専門では無いのに専門外の人間が道理として予測する状況が、このまま加速していくんだろうな…と思うと自分なりに生き方も含め考えなくてはいけない事があるな、と思えた一冊でした。

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    1. >ゆうさん
      奴隷の話、ありましたね。
      池田さんくらいのプロフェッショナルになると、やはり他分野に関しても相応の考え方や推測ができるのだろうと思います。近々、池田さんの本をもう一冊読んでみる予定です。

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