2014年6月20日

銭湯の「入れ墨お断り」に対する茂木健一郎さんの意見と対応に違和感と嫌悪感


まず最初に断っておくが、俺は入れ墨やタトゥーが嫌いではない。また脳科学者・茂木健一郎さんについてもともとネガティブな感情を持っているということもない。しかし、茂木さんのこのツイートと、その後の対応にもの凄く違和感と嫌悪感を抱いてしまった。

海外には、異教徒や外国人が入れない寺院、あるいは女性の立ち入り禁止という場所がある。またノースリーブや半ズボンでは入場させてくれない寺院もある。これらについて茂木さんはどう考えるのか、ツイッターで直接尋ねてみたが、まったく返信なし。忙しいのかなと思いきやそうでもなく、茂木さんの意見に賛成の人には小まめに返事しているし、逆に極端な攻撃口調で絡む人にも「バカだ」「頭悪いな」といった調子で返信している。それなのに、なぜ俺の普通の質問には答えないんだよ……。

正装でないと入店できない、あるいは半ズボンはお断りといったドレスコードがある店は海外にもたくさんある。もっと身近な例では「店内禁煙」「女性専用車両」というものもある。茂木さんの考えでは、これらも差別主義者による差別になるのだろうか。

そもそも、公衆浴場の「入れ墨お断り」の真意は、おそらく「暴力団お断り」なのだと思う。そして、「入れ墨お断り」とするには、それなりの事情や経緯があったはずだ。それらを無視して、「差別主義者」と言われてしまうことには強い抵抗を感じる。過去には入れ墨を入れたヤクザでも銭湯に入れた時代があったかもしれない。当時の店主や一般人がどういう気持ちだったかは分からないが、少し婉曲的とはいえ「暴力団お断り」と明言できる現在のほうが俺は好きだ。

「いや、この張り紙は浴場のオーナーに向けたものではない。差別主義者のお客様と書いているではないか」
と反論されそうだが、でもこの張り紙は「入れ墨お断りは差別だ」と言っているのと大差ないと思う。

ちなみに、俺は入れ墨がある人でも公衆浴場に入って良いと思っている。ただ、全身に入れ墨のある人たちが何人かいたら、入るのをやめるか、すぐに出るだろう。だって怖いもん。だから茂木さん、「怖い」という感覚を持つ人だっているんだし、それをあっさり「差別主義者だ」なんて言わないで。その「怖い」という感覚が差別だと言われてしまいそうではあるけれど……。

その後、茂木さんは、

この問題は陣取りゲームじゃないんだからさ……。賛成が増えたとか、反対派を駆逐したとか、そういうところで喜んでもなぁ……。もし、入れ墨の公衆浴場容認派が9割を超えたら、残りの1割は「怖いなぁ」「不安だなぁ」なんて思いを抱いて銭湯や温泉から遠ざかるかもしれない。
「弱者がいつしか強者になって、かつて強者だった人たちを弱者として排除する」
というのは、砂時計のように、差別をひっくり返しただけじゃないだろうか。

ここは、公衆浴場の経営者、入れ墨のある人、ない人、それぞれが歩み寄らないといけない。俺は公衆浴場に入れ墨を隠すサロンパスみたいなテープを置けば良いと思う。10センチ四方で1枚100円くらいで、キティちゃんやミッキーといったデザインにする。そして、貼ったままでの入浴可。これだと、3者がそれぞれ妥協して共存できる気がする。バカバカしいアイデアかもしれないが、賛成と反対で陣取りするよりよっぽど建設的だろう。

ぜんぜん関係ないんだけれど、これなんだか芸能人同士の馴れ合いに感じてしまうんだよなぁ。乙武さんが褒めちぎるほどスマートな指摘とも思えないし。


この件で茂木さんに注意が向いたんだけれど、そうしたら、こんなニュースが……。
茂木健一郎氏、2009年の所得申告漏れを中傷されTwitterでブチ切れる
ネトウヨの馬鹿どもが、脱税脱税って秋の虫みたいにうるさいから書いとくがな、オレが申告してなかったのは悪いよ。謝る、ごめんな。でも、倍返しでたくさん払ったんだよ。ものすごく損した。その後も毎年たくさん納税して、国家の財政に貢献している。お前らにごちゃごちゃ言われる筋合いはない!
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2014, 6月 19
脱税と中傷されて怒るのは分かる。でも、それと「ネトウヨの馬鹿ども」 がどうつながるのだろう? ツイッターをやっている著名人にしては、ちょっと煽り耐性が低いんじゃないだろうかと感じてしまう。そういうキャラでいこうという方針かもしれないが。

<関連>
米国で広がるタトゥー 国民の2割施術 批判の声も
アメリカ タトゥーの現状
フィリピン入国情報(退去命令に関して) 最下段に「体に刺青のある方は通常入国不可」

2 件のコメント:

  1. ヤクザ・・・友達のお父さんが組長でしたが、友達の家に電話を掛けた時に「相手に何かを訊く時は、まず自分の名を名乗りなさい。」と礼儀正しい人でした。友達の父ちゃんは組長だったけど怖くありませんでしたが、知らないヤクザはやっぱり怖いです。でも、一個人としての家庭があって子供と銭湯に行けない・・・と思うと不憫に思う気持ちもしますが、知らないヤクザは怖いです(笑)

    個人的にはマナーの問題なのかな?と思います。銭湯や温泉は精神的にも肉体的にもくつろぐ場所ですから、刺青=ヤクザ的なイメージが利用者の精神的寛ぎを阻害しているとの判断なら、確かにシールを貼って隠すか、ちょっと高いお金を出して家族風呂を利用するとか。

    銭湯はヤクザじゃなくても「タオルをお湯につけるな」「入浴前のかけ湯」「遊泳禁止」とマナーは多いですし、シンプルに結局マナーを守れない人は利用する資格が無いってだけの話なのでは・・・。

    何でも差別!人権!っと知識人が世間を煽るのは個人的に残念に思います。・・・乙武さんはレストラン入店拒否でトラブルしてましたけど、ご自身も断るなりの言い分がお店側にあった事を知る機会が前回あったはずだと思うんですけどね・・・。うーん、コメント長くなってスミマセン。

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    1. >ゆうさん
      そういえば、うちの新人看護師(男)の祖父もヤクザの組長です(笑)

      まず茂木さんは、著名人にしてはとにかく言葉遣いが悪いし、ネトウヨだなんだとわけの分からないことを言うところがマイナスすぎて、もう俺の中で信用失墜しまくりです。

      乙武さんは、ふだんもう少し歯切れが良いんだから、この茂木さんの発言や態度に対してもっとズバッと言えば説得力ありますが、これじゃゴマすりにしか見えません。

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返事が遅くてすいません。