2015年6月18日

性犯罪に巻き込まれそうになったら、少しでも何かされる前に大声を出せ

緊急事態で「意味のある」大声を出せるのは凄く大切だ。今どき、「キャーッ!」くらいの大声なら、手持ち花火をしていても出す人はたくさんいる。危機に際して、「助けて!」の一言が出るか出ないか、その差は大きい。

「火事だ!」と叫ぶほうが人が集まるから良いという話もあるが、ただでさえ「助けて!」と叫べないような人が、緊急場面で「火事だ」なんて嘘を大声で言えるはずがない。あれは非現実的である。

ところで、性犯罪に巻き込まれそうになった時、大声を出すのが相手が何か始める前か後かでは、効果がぜんぜん違う。加害者はたいてい緊張しており、何かする前に大声を出されると逃げ出す可能性が高い。しかし、少しでも何かやり始めた後だと、大声は加害者の攻撃心を増す(カッとならせる)と同時に、「声の発生源を潰さなくてはいけない」という思いを抱かせかねない。その結果、声の源である顔を殴る、口をふさぐ、首を絞めるなどで被害者が命を落とすことになる。

空振りでも良いから大声を出しなさい。できれば意味のある大声を。娘らにはそう指導していく予定である。

6 件のコメント:

  1. お久しぶりです、第2子誕生もいつのまにか・・・おめでとうございます。

    私が最近「女性の海外一人旅で心がけた鉄則30」というWEBにて

    そんなとき、本当に最後の切り札があります。
    「I am HIV!(私はエイズよ! )」と大声で叫ぶことです。

    と、有りました。 
    私自身 中学3年のとき 痴漢に追いかけられましたが 声、って出ないものです。
    「助けて」すら ましてや 大声は出ません。
    練習はできないけど 「火事だ~」のほうが 人が出てくる、という説得力はありますね。
    今の世の中、自分の身が大事だから 火事はわが身を守るために 様子を見るでしょう。

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    1. >あじさいさん
      「I am HIV !」
      「Me too! OK, Don't worry !!」
      こういう最悪のケースもありそうですね……。

      日ごろから大声を出す練習というか、習慣というか、そういうのをつけて良いのかもしれません、特に女性は。

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  2. 子供の頃、大声を上げているだけでは誰も来ない事に気付き、助けてと叫んだら近所の人が出てきてくれた事があります。
    親に連絡しても来てもらえず1人で帰宅中、雪が降るような寒い日にずっと後ろをつけられていて、人気のない所からやっと抜けられた後の事です。誰も来てくれないので「少しでも何かやり始めた後」になり、殺意を感じて恐ろしい思いをしました。警官からは「普通はこんな時に大声を出せないもの」「あなたは何も悪くない」と言われました。

    成人してからフラッシュバックやパニック発作に悩まされ、犯罪被害者支援センターの紹介でカウンセリングを受けたところ、カウンセラーから

    「防犯ブザーを持っていないなんておかしい、自分が狙われている事にもっと早くに気付かないなんて鈍い、気付いて反応するまで時間かかり過ぎで鈍い、発達障害が気にならない?、その気のない人をその気にさせている、それを今後の為に直していきましょう、自分と向き合わないといけない」

    と言われました。カウンセリングとはこういうものなのですか。今まで会ったカウンセラー全員、否定や強制ばかりで余計に体調が悪くなりました。又、自分が引き起こした事なのか思い悩んでいます。

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    1. >匿名2017年2月5日 10:08さん
      うーん、カウンセリングとは、きっとそういうものではないはずです……。
      なぜ、そういうカウンセラーばかりだったのでしょう……。
      運だけでは済まされない、カウンセラーの意識・教育不足というのを感じてしまいます。

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    2. ご返信ありがとうございます。
      昔の記事に本題と逸れた事をコメントしてしまい、すみません。

      理由は当人達から聞けなければ分からないのですが…
      根底に性犯罪被害者に対する見下しがあり、教育を受けていてもその意識を変えるのは難しいのでしょう…。

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    3. >匿名2017年2月13日 6:52さん
      根底にあるのがなんであれ、それを職業における態度としては出さないのがプロです。
      またプロであれば、長く続けるうちに根底にあるものを変えていくべきです。
      ガッカリするような話です……。

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