2015年10月23日

性描写もちょいちょいある短編集 『雨のなまえ』


窪美澄の短編集。これまで読んだ彼女の小説は「連作」短編集が多かったが、本書はまったくつながりのない、それぞれが独立した短編集。

5編から成り、いずれも素敵な読書時間を与えてくれるのだが、読後感はどうかと言われると……、あまり良くない。ハッピーエンドでない、その先にまだドロドロした何かが待っていそうな、そんな空気感を漂わせて終わってしまうのだ。かといって尻切れトンボというわけでもなく、実に窪美澄らしい幕のおろし方である。

性描写もちょいちょいあるので、年ごろの子どものいる家庭ではリビングでの置きっ放し注意。

4 件のコメント:

  1. 始めまして。
    時々このblogを拝見させていただいてる者です。

    今回の投稿とは関係無いのですが、
    以前、「テレビドラマを見て泣いてるだけで人生満足か」…みたいな題名の本を紹介されていたと思うのですが、正確な著書名はどのようなものだったでしょうか?
    お答えいただければありがたいです。

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    1. >匿名2015年10月30日 21:20さん
      きつかわゆきお著『ドラマで泣いて、人生充実するのか、おまえ』です!
      http://psichiatra.blogspot.jp/2012/03/blog-post_4545.html

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    2. お忙しいなか、返信していただきありがとうございます!
      リンクもありがとうございます!
      これからも興味深く、blog拝見させて頂きますm(__)m

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    3. >匿名2015年10月31日 22:32さん
      今後もよろしくお願いします!

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