2015年12月3日

魅力的なキャラたちが大暴れ! 『荒野に獣慟哭す』


もともと新書5冊分であったものを1冊の新書にまとめた、1000ページ近くあるかなり分厚い本。腕の疲れとしては、辞書を読むような感覚である。

夢枕獏は独特な息遣いのある文章を書く人だが、本作では中盤から後半にかけては、わりと普通の小説の文体に近くなっている。著者がのっているからなのか、その逆なのか……?

伝奇アクション・バイオレンスであり、グロテスクな描写も多々あるので苦手な人は避けるが吉。
御門周平は大脳病理学研究所所長の川畑総一郎の助手だったが、自ら志願してニューギニアの奇病ウィルス独覚菌を、脳に植えつけられた。ために超人的な肉体と格闘能力の保持者となる。その代わり記憶を失い、何者かに襲われる。川畑と手を組んだ土方重工業は、兵器産業にも手を染め、戸籍上死んでいる自衛隊の幽霊部隊ゾンビストを組織し、彼らに独覚菌を接種して獣化兵と呼ばれる獣人たちを造りだした。獣化兵は牛、虎、鳥などの姿を体現している。御門を襲ったのは、彼らだったのだ……。

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