炭酸リチウムは躁うつ病の治療に使われる薬で、商品名はリーマスという。リチウムは最も軽い金属元素で、長時間のうちに海水中などを循環しつづけている。その海水中には、およそ2300億トンのリチウムが溶けていると言われている。
テキサスや大分、オーストラリアで調査対象となった地域の水道水のリチウム濃度は、いくら高いといってもそう極端に高いわけではない。普通の治療に必要な量を水道水のリチウムで摂ろうとするなら、毎日60トンの水を飲む必要がある。言い換えるなら、それほどに薄い水道水リチウムでも、犯罪率や自殺率を少し下げる程度の効果はあるということだろう。
上記は『臨床精神医学』を読んでいて、一般の人にもなかなか面白い話題だと思ったので紹介することにした。
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