2012年2月6日

人生で大切なものと時間との関係

ある大学でこんな授業があったという。 

「クイズの時間です」
教授はそう言って、大きな壺を取り出し教壇に置いた。そして、その壺に彼は一つ一つ岩を詰めた。壺がいっぱいになるまで岩を詰めて、彼は学生に聞いた。
「この壺は満杯ですか?」
教室中の学生が、「はい」と答えた。
「本当に?」
そう言って、教授は教壇の下からバケツに入った砂利を取り出した。そして砂利を壺の中に流し込み、壺を振りながら、岩と岩の間を砂利で埋めていく。そして、もう一度聞いた。
「この壺は満杯か?」
教室はしばし沈黙した。すると一人の学生が、「多分違います」と答えた。
教授は「そう」と笑い、今度は教壇の下から砂の入ったバケツを取り出し、砂を岩と砂利の隙間に流し込んだ後、三度目の質問を投げかけた。
「この壺は、これでいっぱいになったと思いますか?」
学生たちは声を揃えて、「いいえ」と答えた。教授は満足そうにうなずいて水差しを取り出し、壺の縁まで水をなみなみと注いだ。そして教授は学生たちにこう言った。
「僕が何を言いたいのか分かりますか」
またしても教室に漂う沈黙。一人の学生が手を挙げた。
「どんなにスケジュールが厳しい時でも、最大限の努力をすれば、いくらでも予定を詰め込む事が可能だということです」
「少し違います」
と教授は言った。
「重要なポイントはそこではないんだよ。今やったことが私たちに示してくれる真実は、 大きな岩を先に入れない限り、岩が入る余地はその後二度とないという事なんだ。では、君たちの人生にとって”大きな岩”とは何だろう」
教授は話を続けた。
「それは、仕事であったり、志であったり、愛する人であったり、家庭であったり、自分の夢であったり……。ここで言う”大きな岩”とは、君たちにとって一番大事なものなんだ。それを最初に壺の中に入れなさい。そうしないと、君達はそれを自分の人生という壺の中に入れる機会を永遠に失うになる。もし、君達が小さな砂利や砂のような、自分にとって重要性の低いものから自分の壺を満たしていけば、壺は重要でない“何か”に満たされてしまうだろう。そして大きな岩、つまり自分にとって一番大事なもののための時間を失い、その結果、その一番大切なものを失ってしまうことになるよ」



以上、ネットで見かけた良い話を少しだけ改変。

2 件のコメント:

  1. いい先生ですね。こういう事を回りくどいと言う人もいるかもしれないけれど、こういうのって大事だと思います。
    ただ言うだけよりも「考える」過程が間に入るので印象深いし、きっとそれぞれが伝えられた以上のものを吸収していると思います。
    こういう先生にたくさん出会えたら、人生も変わっていくかもしれませんね。

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  2. >こばねさん
    ある本からの引用みたいなのですが、非常に印象に残りますよね。
    そして、応用していろいろな話が創れそうでもあります。

    なかなか、こういう先生っていないんですけどね……。

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