「Tシャツを脱げ」
吐き捨てるように言った。
教師の質はピンからキリだが、俺は基本的に自分が教わった先生を恨まないし、嫌いにもならない。高校時代に、やたらビンタしまくる先生がいたし、ゲンコツがやたら痛い、時には教科書の角で殴ってくるような先生もいたが、どちらも好きだ。そんな俺が、友人の金たまを蹴った男だけは許せない。
ちなみに、その教師の名前を下田という。彼が今どこで何をやっているか知らないが、当時サッカー部の顧問をしていた下田は、後に女子生徒に対する性的問題行動で退職となっている。
そういう思い出があるので、柔道が好きじゃない。まして、柔道を必修にするなんて鳥肌が立つ。どんなスポーツにも危険は伴うものだが、投げたり引き倒したりする柔道はリスクとベネフィットがあまりに釣り合っていない。選択制にすると言っても、田舎の学校だと人数が少なくて選択授業なんてできないところもあると思う。俺の卒業した中学校にも剣道用具は置いていなかったし、同じような学校も多いんじゃないだろうか。
ところで、金たま蹴られて悶絶した彼は、現在は警察官になっている。
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「大外刈り」禁止 中学柔道指針 試合は座った状態で 静岡
4月から中学で武道が必修化されることに伴い、県教育委員会は重篤な事故が起きている柔道について、「大外刈り」を禁止し、投げ技を使った試合は行わない、などとする安全指導指針をまとめ、各市町の教委に通知した。県内では平成22年、中学の柔道部で大外刈りを受けた部員が死亡する事故が起きたこともあり、技の種類を制限する全国的にも厳格な内容の安全指針となった。
県教委の指針は頭部外傷などの事故が予想される大外刈りは行わない▽投げ技を使う試合は行わない▽体格や技能の異なる生徒同士を組ませない-などとなっている。投げ技を使わなければ、試合は座った状態で行うのみとなり、立った状態での試合はできないことになる。
1、2年生については「投げ技は互いに約束した動きの中で行うだけで、乱取りなどは行わない」と、より厳しい条件を課した。
名古屋大学大学院の内田良准教授のまとめでは、22年度までの28年間に柔道中の事故により、全国で114人(中学39人、高校75人)が死亡。生徒10万人当たりの死者数も柔道は2・376人と、2位のバスケットボールの0・371人に比べ、突出している。
県教委では「中学校では柔道の試合を全く行わないこともあり得る。礼に始まり礼に終わる柔道の精神は十分に学ぶことができる」と強調した。
県教委によると県内の公立中173校(政令市を除く)のうち、柔道を選択したのは約75%。武道の授業は、中学1、2年で計約20時間、選択制となる3年でさらに約10時間行われる。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120330/szk12033002020000-n1.htm
こんなに色々制限してまで必修にする意味があるのか疑問です。
返信削除私も中学・高校といっぱいなぐられました(T_T)
出席簿の角で叩くというのが1番痛かったな・・・アノ先生は片手にバッド(プラスチック)でしたw今だに私は殴られてますが、この歳になっても叱ってくれる先生が私は大好きです。
急所は・・・ダメですよね(-。-;
>あー太
削除あー太の時には、怖い先生って誰がいたんだろう? 俺らの時って、気合い入ってたなぁ。今でも叱られるってw
フランスは人口は日本より少ないのに、柔道の競技人口は日本より多いのです。
返信削除サッカーがあるから「国技」とは言えませんが、柔道大国です。
しかし、死亡事故はもう何年間もありません。
かたや柔道発祥の地日本は、平成2〜21年度の20年間で、学校内の柔道事故で死亡した生徒らは74人。
1983年から2010年の28年では、何と生徒114人が死亡。
この違いは、フランスでは指導者がキチンと安全教育されているからです。
それを、いきなり中学で必修となると、教師も生徒もヤバイでしょう。
訴訟だって、ますます増えると危惧します。
読み返すに、一部内容が重複したことに気付きましたが、上手く削除できませんでした。
返信削除この場を借りてお詫び致します。
>ししとう43さん
削除学校はとにかくけがをさせたりなんかして問題を起こしたくないでしょうから、当たらず触らずの柔道になりそうですよね。それはそれで現代なら正しい対応なのかもしれません。ろくな指導もできないのにやって事故が起きるより、そっちの方がよっぽどいいですもん。