2012年7月10日

バカ丁寧化する日本語

「皆さまに、わたくしの政策をお訴えさせていただきたく……」
これを読んで皆さんは誰を思い浮かべるだろう。俺は真っ先に鳩山前首相の間抜け面が浮かんだ。あの人の敬語こそ、まさに「バカ丁寧語」であった。

先日、気になるコラムがあった。内容よりも、言葉の使い方に違和感があったのだ。

『「内引き」という行為をご存じでしょうか? 万引きはお客さまが商品を無断で持ち帰る行為ですが、内引きは従業員が商品を無断で持ち帰る行為のことです』

気になったのは「お客さま」。ここで「お客さま」を用いることは、果たして正しいのだろうか。通常、万引きする人に対して「お客さま」という表現は使わない。「食い逃げをするお客さま」とも言わない。仮に、万引きの話ではなかったとしても、やはり違和感がある。通常、「お客さま」という言葉は、サービスする側が、サービスされる側に、あるいは、サービスする側同士で使う言葉であって、記者のような第三者が「お客さま」というのも少々おかしい。

客側から従業員に対して「お客さまを何だと思っているんだ!?」と言うのもおかしい。また、例えば超高級ホテルについて意見を求められた人が、
「ああいうホテルはお客さまを大事に扱ってくれそうで憧れる」
と言うとしたら、やはりそこで使われる「お客さま」という言葉は変だ。

コラムの筆者はコンビニのコンサルティングもしているようだが、不特定多数向けに書くからといって、万引き犯にまで「お客さま」を付けるべきなのだろうか。それはやはり過剰敬語であろう。というより、万引き犯にまで「さま」を付けることは、正当な金額を支払っている「本当の客」に対して失礼ではないだろうか。

と、そういうことを考えてしまうようになる一冊がこちら。
バカ丁寧化する日本語

<関連>

6 件のコメント:

  1. 店員に「お水いただいていいでしょうか。
    犬や子供にたべものを「あげる」、、。
    内心はちっとも丁寧じゃないのにね。

    返信削除
    返信
    1. >さへいじさん
      あー、俺、店員さんには「お水いただけますか?」と言います。でも、店員さんには敬意とまではいかないまでも、感謝の気持ちは持っています。
      「太郎にエサやっといて」と普段は言いますが、ブログに書くときは「エサをあげても」など書くかもしれません。

      削除
  2. あーーーあります、あります
    デパートでも、スーパーマーケットでも
    でも心が全くこもってないから、ただの間抜けにしか見えない
    そう云うとこ、鳩山間抜けと一緒ね 笑

    日本語って、ものすごくきれいな言葉なのに
    大体 保育園、幼稚園を英語でなんてのが都会では結構流行ってて
    移住外人のいい稼ぎの種になってます
    信じられませんよ
    外国かぶれとしか言いようがない
    自国の言葉をきちんときれいに話せてからの外国語だと思うのですけどね

    返信削除
    返信
    1. >junkoさん
      中学高校でも英語の授業を英語でやるなんて馬鹿げたことが計画されています。俺は大反対なんですけどね。「現在進行形」とか「過去完了」とかの文法用語なんて英語で学ぶだけムダだというもので、それなら英会話の授業を増やすほうがマシです。

      削除
  3. MRさんの気持ち悪い丁寧語を思い出しました。
    「NSAIDS様」とか聞いたときは本当にしんどかったです。
    学生なので、これから慣れていくのかなとも思いました。

    返信削除
    返信
    1. >keshiさん
      先日俺は、「ドネペジルさん」と言われましたよw
      テレビでは「小沢グループさん」「民主党さん」「自民党さん」、もうアホとしか言いようのない「さん付け」が出回っていますからね。

      削除