2016年6月6日

自分や家族の体重が気になるあなたに勧めたい! 『太りゆく人類 肥満遺伝子と過食社会』 ハヤカワ文庫になっていないのが不思議!


第1章「肥満大国アメリカ」では、肥満を外科手術で治そうとする人たちが描かれる。
第2章「邪悪な人間は太る」では、肥満に対する偏見の歴史がひもとかれる。
第3章「肥満は生まれつきか」、第4章「肥満研究最先端」、第5章「飢え」では、肥満に関係する可能性のある遺伝子について述べられる。
第6章「臨床の例外」と第7章「やせ薬の命にかかわる副作用」で抗肥満薬に関して語られる。
第8章「世界に広がる肥満という病」、第9章「健康は胎内から」、第10章「欲望から手の届くところに」、第11章「正しい選択」では、肥満と肥満関連疾患を題材として公衆衛生問題に踏み込んでいる。

翻訳は読みやすく、内容はしっかりしており、肥満と公衆衛生、それから我が家の食育や健康についても考えさせられる非常に素晴らしい本だった。ハヤカワ文庫になっていないのが不思議なくらい。

自分や家族の体重を気にしているあらゆる人に読んでみて欲しい。

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