2018年5月23日

なんという虚しさ 『総員玉砕せよ!』


『ゲゲゲの鬼太郎』の作者・水木しげるの戦争体験を漫画化したもの。決してグロテスクに描かれているわけではないし、悲惨さをことさらに強調もしていないのだが、それでも伝わってくる虚しさがある。実際に体験した人だからこそ描ける世界、という感じだ。

当時の日本軍の理不尽さには呆れるばかりである。しかし、終戦から70年以上が経ったいま、その理不尽さを継承しているかのような日本企業が話題になることがある。こういう体質から脱却しないと、なんの展望もない「総員玉砕」という悲劇が繰り返されるんじゃなかろうか。

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