2015年5月28日

精神科の治療には臨機応変が求められるが、とはいえ一度は言語化しておかなければアドリブもできない。 『病んだ家族、散乱した室内』

精神科では完全に型にはまったルーチン治療・看護というのはほとんどないが、ではその場しのぎのアドリブを連発すれば良いかというとそうでもない。このあたりをうまく言い表しているフレーズがあった。
言語化しておかなければアドリブもできない。

精神科ケア、特に訪問看護・介護といった仕事に携わる人たちに向けて、精神科医がざっくばらんで率直な意見を書いている。なかなかに面白くて、これはうちの訪問看護チームにも貸し出そうかと考えている。分量のわりに値段が高いので中古か図書館でどうぞ。

4 件のコメント:

  1. ひとつの考えとして聞いてください。

    彼がどのような経緯で嘘を語ったのかは、わかりません。


    ただ、人は時として「本当に困っていること」を語るために、あえて嘘が必要になるときもあるような気がするのです。
    本当に困っているがゆえに、それを言葉にして向き合うツラさにまだ耐えられないのです。

    すみません。うまく言えませんが、そういうことです。
    本当に困っていることを先生に語れずにいる一患者のつぶやきです。

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    1. >匿名2015年5月28日 14:55さん
      確かにそういうことはあるかもしれません。
      でもそれって、本当に困っていて「助けて欲しい!」って時の話だと思うんですよね。
      今回の人は最初に自ら、「1ヶ月限定、かかりつけは都市部」と条件をつけたように、こちらと長期の関係を築くつもりのない人だったんです。そして、そういう人が俺に嘘をつく理由がなんだったんだろうなぁ、と不思議です。
      困っているとしたら、休職診断書を書いてくれそうになくて困ったかもしれませんが……。

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  2. ししとう432015年6月5日 18:07

    図書館にありました。
    しかし、貸出中ですので、今後の楽しみになります。

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    1. >ししとう43さん
      毎度思いますが、充実した図書館がありますね……。うらやましい。

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