2019年12月5日

ゲーム障害(依存)について、少し自分の頭を整理

ゲーム障害(依存)。

家族がゲームは何時までと決めると、それを守れるか守れないかで家庭内がギスギスし、ときに大喧嘩に発展する。

診察室では本人・家族と話し合い、本人に「やめる時間」を決めてもらう。これは守りやすく、家庭内の紛争が減る。

根本解決ではないが、まず継続治療を目標に。

ちなみに、まずは「始める時間」は決めない。極端な話、5時起床でゲームするのもあり。ゲームのためとはいえ早起き習慣がつくなら良し、くらいに考えてみる。

ゲーム障害は新しい疾患概念で、治療も暗中模索。

患者さんは中高生が多く、本人に「困り感」はない。

いっぽう家族は学校のことが気になり、目に見える成果を早めに欲しい。家族が受診に意味がないと感じると、治療中断してしまうリスクが高まる。

これらを考慮して、バランスよく関わる。

このときに治療者を支えるのは、

「依存症の予後は、どんな治療をするかより、どれだけ長く治療できるかで決まる」

という報告(松本俊彦先生の本などにちょいちょい出てくる)。

「困っていない本人」と「早い成果を求める家族」と関わり続けるためにはどうすれば良いか、を考える。

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