認知症患者に質問検査をするとき、野菜の名前をたくさん言ってもらう項目がある。それをカタカナで速記するのだが、これがちょっと苦手。そういえば、普段カルテを書くときもカタカナは下手というか筆記のリズムが狂うというか……。
「テストで0点とったことがあるか?」というコラム記事を見てふと思い出した。小学校一年生(?)のときのカタカナテストで0点とったんだった。あれは衝撃だった。先生が笑いながら、
「紙の上に饅頭が乗ってるよ」
と言っていたことまで思い出した。精神科医としては「トラウマ体験」なんて軽々しく使いたくない単語だが、あれはトラウマに類する体験だったと思う。
こんな俺だったのだから、子どもが0点取っても温かく見守ろうと思う。
2012年11月10日
2012年11月9日
お勧めの加湿器
ダイニチハイブリッド式加湿器


実家の母にも贈り、うちでも使い始めた。これまで使っていた安い加湿器と違って窓で結露しにくいのは、湿度の調整をしているからか? 音は静かだ。このメーカーは知らなかったのだが、加湿器の分野では有名らしく、確かに買って良かったと思える一品。
実家の母にも贈り、うちでも使い始めた。これまで使っていた安い加湿器と違って窓で結露しにくいのは、湿度の調整をしているからか? 音は静かだ。このメーカーは知らなかったのだが、加湿器の分野では有名らしく、確かに買って良かったと思える一品。
2012年11月7日
遅刻の作法
時どき、遅刻が常習になっている人がいる。こういう人は、「もう少し寝たい」とか「これ見終わってから」とか「ここまで読んでから」とか、要するに待たせる相手より自分の時間や都合を優先して凄く大切にする人だ。だから、逆に自分が待たされることにはけっこう厳しい。
大いに反省を求めたいところだが、どうしても遅刻がやめられないという人には、遅刻の作法を身につけて欲しい。ポイントは簡単。「待たせるのは仕方がないけれど、なるべく相手の時間が有用なものになるよう配慮する」という、たったこれだけ。
具体的には、まず寝坊して遅れそうなら、起きた時点で「遅れます」と連絡する。9時に待ち合わせていて、目が覚めたら8時半、どんなに急いでも10分は遅れるとしよう。バタバタと準備して家を出て、8時55分頃に相手に電話を入れて「すいません、10分遅れます」なんて連絡をする人がいる。待たされる方としては、約束の5分前に「10分遅刻」と連絡されても、15分しか持ち時間がなくて待ち合わせ場所から動きにくい。でも8時半の時点で遅刻すると教えられていたら、40分も余裕があるので待ち合わせ場所に行くまでに寄り道ができる。
それから、待ち合わせに遅れそうな人は、後ろめたさからか、相手を怒らせないようにするためか、遅刻連絡をする際に遅れる時間を短めに言いがちで、ほとんどの場合、結局それより長く待たせてしまう。本当に悪いと思うなら、待たせる時間を長めに伝えて、相手に待ち合わせ場所以外でゆっくりしてもらう。自分が到着してから相手に連絡して、少しくらいは自分が待てば良い。
以上、もの凄く簡単なことだが、こういう配慮ができる人ならそもそも遅刻なんかしないのかもしれない。
大いに反省を求めたいところだが、どうしても遅刻がやめられないという人には、遅刻の作法を身につけて欲しい。ポイントは簡単。「待たせるのは仕方がないけれど、なるべく相手の時間が有用なものになるよう配慮する」という、たったこれだけ。
具体的には、まず寝坊して遅れそうなら、起きた時点で「遅れます」と連絡する。9時に待ち合わせていて、目が覚めたら8時半、どんなに急いでも10分は遅れるとしよう。バタバタと準備して家を出て、8時55分頃に相手に電話を入れて「すいません、10分遅れます」なんて連絡をする人がいる。待たされる方としては、約束の5分前に「10分遅刻」と連絡されても、15分しか持ち時間がなくて待ち合わせ場所から動きにくい。でも8時半の時点で遅刻すると教えられていたら、40分も余裕があるので待ち合わせ場所に行くまでに寄り道ができる。
それから、待ち合わせに遅れそうな人は、後ろめたさからか、相手を怒らせないようにするためか、遅刻連絡をする際に遅れる時間を短めに言いがちで、ほとんどの場合、結局それより長く待たせてしまう。本当に悪いと思うなら、待たせる時間を長めに伝えて、相手に待ち合わせ場所以外でゆっくりしてもらう。自分が到着してから相手に連絡して、少しくらいは自分が待てば良い。
以上、もの凄く簡単なことだが、こういう配慮ができる人ならそもそも遅刻なんかしないのかもしれない。
2012年11月6日
落とし穴死亡事故を改めて考える
平成23年8月、男性を脅かそうとして砂浜に落とし穴を作り、そこに落ちて男性とその妻が死亡するという事件があった。当時からこの事故(事件?)については違和感があった。疑問点が3つある。
最初の疑問点。 まず、想像してみよう。2.4メートルといえば、170センチの人が横になって、手を頭側に伸ばしたくらいか。 一辺が2.4メートルの正方形は、かなり大きい。深さは2.5メートル(当時の報道より)、これはかなり深い。 バラエティ番組の落とし穴よりも深いだろう。手を伸ばしても、一人ではまず間違いなく這い上がれない深さだ。
この落とし穴から出た砂の体積は、およそ14立方メートル。砂の比重は2.5、つまり水の2.5倍の重さということだ。1立方メートルの水が、重さ1トンである。14立方メートルの水は14トン、砂だとその2.5倍、35トン。これを男女5人程度で穴掘ったら、一人7トンくらい砂運びしなきゃいけない。そんなきっちりと立方体(長方体)ができないにしても、砂の量は10トンは下らなかっただろう。夏場にイタズラ心だけで、こんな重労働できるのだろうか?
次の疑問点。 自分が、そんな広くて深い落とし穴に落ちたところを想像してみよう。上から砂が降ってくるだろうか……? 多少は崩れた砂が落ちてくるかもしれない。しかし、砂に埋もれて窒息するほどの量だろうか? なにも知らない人が、うっかり2.5メートルの高さから落ちたら、たぶん、側壁か地面で頭を打つ。目立った外傷はないということだが、気絶するくらいはするかもしれない。そこに砂がかぶさってくれば、窒息死するかもしれない。それにしても、砂に埋もれるところまでは想像できない。
最後の疑問点。そんな重労働で作った落とし穴、仕掛け人たちは、ターゲットが落ちる姿を見物したいと思わなかったのだろうか。なぜ、妻は一人で夫を呼び出して、二人して穴に落ちたのだろう。おそらく、夫だけを落とす予定が、驚いた夫に掴まれて一緒に落ちたのだろう。あとは先に書いたように、二人とも頭を打って気絶して……、だとしても、イタズラで掘った落とし穴なのに、どうして結果を見届ける目撃者がいないのだ? アリバイ、という言葉が頭にちらつく。
上記三つの疑問点から浮かび上がること。
断言しよう。
これは、ただのイタズラではない。
では、なにか。
かなり本格的なイタズラだ……、って、おいおい、違う違う。
改めて断言しよう。
これは、ただのイタズラではない。
それは……、あとは読んだ人が考えながら続報を待つべし。
以上は、当時の日記をほぼそのまま引用したのだが、結局、捜査の結果は不起訴となっている。後半二つの疑問点については状況がいまいち分からないのでともかくとして、砂の量について警察・検察は男女5人の人力でそこまで掘れると判断したということだろう。
この男性の両親が妻の両親と友人らを相手に民事訴訟を起こしたそうだ。俺としては、事件の真相はただのイタズラじゃないんじゃないかという疑問が拭えないだけに、今回の訴訟でもう少し詳しい状況が明らかになることを期待する。
<追記>
mixiにほぼ同じ内容の日記を載せたところ、被害者・友人らの知人と思しき人からコメントがあり、絶対に事故だったのだと断言された。重機は用いられていないそうだ。それだと、この量の砂をよくもまぁ人力で……、と呆れるばかりだ。信じるかどうかはあなた次第。
金沢市の夫婦(いずれも当時23歳)が昨年8月、石川県の海岸で落とし穴に落ちて死亡した事故で、夫の両親が、穴を掘った夫の友人6人と妻の両親の計8人に対し、計約9100万円の損害賠償を求める訴訟を金沢地裁に起こした。
提訴は10月17日付。訴状などによると、友人と妻は誕生日を控えた夫を驚かせようとして砂浜に深さ約2・3メートルの落とし穴を掘った。妻が夜、夫を連れ出したが、目印を見失って2人とも穴に落下し、窒息死した。
夫の両親は「5時間もかけて掘った大きな穴に転落すれば、人が死亡する可能性があることは十分に予想できた」と訴えている。また、妻が亡くなったため、妻の両親も訴えたという。
この事故で妻と友人6人は重過失致死などの疑いで金沢地検に書類送検されたが、地検は今年1月、妻を容疑者死亡で不起訴、友人も不起訴(起訴猶予)とした。
(2012年11月6日16時18分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121106-OYT1T00668.htm
オカマの友人ヒラキの思い出
15年以上前の話。
九州大学の学生だった頃、友人に本物のオカマちゃんがいた。香川の出身だった。ずいぶん昔のことだ。名前は出しても良いだろう。ヒラキ。下の名前はさすがに隠す。
朝、学校で出会うと、
「おはよ~う」
と俺に近寄ってきて、凄く当然のようにスッと俺の手を握るヒラキ。そして、その手は握って離さない。そのまま、手をつないで歩く。いてもたってもいられない俺。
「おい」
「なに?」
「離せ」
「なんで?」
顔はハンサムでも不細工でもない彼。中性的でもない。色白で、切れ長の目。坊ちゃん刈りで、切りそろえた前髪。口元は、常に微笑。そんな彼が、真顔で「なんで?」と聞いてくる。俺は、戸惑いながら答える。
「……、理由なんかねぇよ!! 離せ!!」
「えぇやん」
ヒラキは、すごくサラッと言ってしまう。思わず、
「あ、そうやね」
と言いそうになる……、んなわきゃない。
「とにかく離せ、ボケこら」
手を振りほどくと、凄く寂しそうな、傷ついた顔をするヒラキ。なぜだか、心がキュンと痛む俺。いやいや、だまされないぞ。俺は、ノーマルだからな。
ホモにもオカマにも偏見はないけれど、自分自身が愛されるのは迷惑だし、嫌だ。理屈じゃない。本能なんだ。
俺、男。
お前、男。
どちらも、男。
男と男は、セックスしちゃダメなんだ。ヒラキ、それくらいは分かるだろ? そうだよな、そこは分かってもらえ……、いやいや、チューもダメなんだって!!
そんなヒラキは、誰にでもホモっているわけではなく、俺と、俺の友人のホリウチにだけモーションをかけてきていた。未だに、ヒラキがなぜ俺たち二人をターゲットにしていたのかが分からない。ホリウチは俺と同じ身長で、体重は110kgという巨漢。俺の恋愛対象は女性だし、百歩譲ってもホモ体験に興味はない。ヒラキに対しても素っ気なかったと思う。
そんなヒラキだったけれど、とにかくもの凄く頭が良かった。頭脳明晰で、咥えて、じゃなく、加えて非常に真面目だった。授業もほぼ完全に出席していた。九州大学経済学部では上位十人に入っていたと思う。俺とホリウチは試験の前になると、ヒラキからノートを借りた。ヒラキは、俺とホリウチのことが好きだから、快くノートを貸してくれた。
ところが、である。超優秀であるヒラキの書く文字は、字を知らない子どもの落書きに近い。それはもう字が下手というレベルではなく、古文書の域にまで達していた。読みにくい、のではない。読めない、というのとも違う。まず、俺の脳みそが、それらを文字として認識できないのだ。アラビア語の方が、まだ文字として認識しやすいくらいだった。結局、ヒラキのノートはコピーせずに返した。
疑問なのは、ヒラキが九州大学に合格したことだ。いかに頭が良くても、二次試験の解答用紙があの文字では、採点する人の気が萎えて放棄しても良さそうなのに。あの文字で合格したということは、本当に天才的なのだと思う。
あれからもう15年以上が経った。俺もそれなりに色々と経験してきて少しは大人になって、思い返してみるとあんなに俺のことを好きでいてくれたんだし、ヒラキとキスくらいしてあげても良かったのかな~。
なんて、思うわけがないよね。
九州大学の学生だった頃、友人に本物のオカマちゃんがいた。香川の出身だった。ずいぶん昔のことだ。名前は出しても良いだろう。ヒラキ。下の名前はさすがに隠す。
朝、学校で出会うと、
「おはよ~う」
と俺に近寄ってきて、凄く当然のようにスッと俺の手を握るヒラキ。そして、その手は握って離さない。そのまま、手をつないで歩く。いてもたってもいられない俺。
「おい」
「なに?」
「離せ」
「なんで?」
顔はハンサムでも不細工でもない彼。中性的でもない。色白で、切れ長の目。坊ちゃん刈りで、切りそろえた前髪。口元は、常に微笑。そんな彼が、真顔で「なんで?」と聞いてくる。俺は、戸惑いながら答える。
「……、理由なんかねぇよ!! 離せ!!」
「えぇやん」
ヒラキは、すごくサラッと言ってしまう。思わず、
「あ、そうやね」
と言いそうになる……、んなわきゃない。
「とにかく離せ、ボケこら」
手を振りほどくと、凄く寂しそうな、傷ついた顔をするヒラキ。なぜだか、心がキュンと痛む俺。いやいや、だまされないぞ。俺は、ノーマルだからな。
ホモにもオカマにも偏見はないけれど、自分自身が愛されるのは迷惑だし、嫌だ。理屈じゃない。本能なんだ。
俺、男。
お前、男。
どちらも、男。
男と男は、セックスしちゃダメなんだ。ヒラキ、それくらいは分かるだろ? そうだよな、そこは分かってもらえ……、いやいや、チューもダメなんだって!!
そんなヒラキは、誰にでもホモっているわけではなく、俺と、俺の友人のホリウチにだけモーションをかけてきていた。未だに、ヒラキがなぜ俺たち二人をターゲットにしていたのかが分からない。ホリウチは俺と同じ身長で、体重は110kgという巨漢。俺の恋愛対象は女性だし、百歩譲ってもホモ体験に興味はない。ヒラキに対しても素っ気なかったと思う。
そんなヒラキだったけれど、とにかくもの凄く頭が良かった。頭脳明晰で、咥えて、じゃなく、加えて非常に真面目だった。授業もほぼ完全に出席していた。九州大学経済学部では上位十人に入っていたと思う。俺とホリウチは試験の前になると、ヒラキからノートを借りた。ヒラキは、俺とホリウチのことが好きだから、快くノートを貸してくれた。
ところが、である。超優秀であるヒラキの書く文字は、字を知らない子どもの落書きに近い。それはもう字が下手というレベルではなく、古文書の域にまで達していた。読みにくい、のではない。読めない、というのとも違う。まず、俺の脳みそが、それらを文字として認識できないのだ。アラビア語の方が、まだ文字として認識しやすいくらいだった。結局、ヒラキのノートはコピーせずに返した。
疑問なのは、ヒラキが九州大学に合格したことだ。いかに頭が良くても、二次試験の解答用紙があの文字では、採点する人の気が萎えて放棄しても良さそうなのに。あの文字で合格したということは、本当に天才的なのだと思う。
あれからもう15年以上が経った。俺もそれなりに色々と経験してきて少しは大人になって、思い返してみるとあんなに俺のことを好きでいてくれたんだし、ヒラキとキスくらいしてあげても良かったのかな~。
なんて、思うわけがないよね。
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