2012年11月6日

落とし穴死亡事故を改めて考える

平成23年8月、男性を脅かそうとして砂浜に落とし穴を作り、そこに落ちて男性とその妻が死亡するという事件があった。当時からこの事故(事件?)については違和感があった。疑問点が3つある。

最初の疑問点。 まず、想像してみよう。2.4メートルといえば、170センチの人が横になって、手を頭側に伸ばしたくらいか。 一辺が2.4メートルの正方形は、かなり大きい。深さは2.5メートル(当時の報道より)、これはかなり深い。 バラエティ番組の落とし穴よりも深いだろう。手を伸ばしても、一人ではまず間違いなく這い上がれない深さだ。

この落とし穴から出た砂の体積は、およそ14立方メートル。砂の比重は2.5、つまり水の2.5倍の重さということだ。1立方メートルの水が、重さ1トンである。14立方メートルの水は14トン、砂だとその2.5倍、35トン。これを男女5人程度で穴掘ったら、一人7トンくらい砂運びしなきゃいけない。そんなきっちりと立方体(長方体)ができないにしても、砂の量は10トンは下らなかっただろう。夏場にイタズラ心だけで、こんな重労働できるのだろうか?

次の疑問点。 自分が、そんな広くて深い落とし穴に落ちたところを想像してみよう。上から砂が降ってくるだろうか……? 多少は崩れた砂が落ちてくるかもしれない。しかし、砂に埋もれて窒息するほどの量だろうか? なにも知らない人が、うっかり2.5メートルの高さから落ちたら、たぶん、側壁か地面で頭を打つ。目立った外傷はないということだが、気絶するくらいはするかもしれない。そこに砂がかぶさってくれば、窒息死するかもしれない。それにしても、砂に埋もれるところまでは想像できない。

最後の疑問点。そんな重労働で作った落とし穴、仕掛け人たちは、ターゲットが落ちる姿を見物したいと思わなかったのだろうか。なぜ、妻は一人で夫を呼び出して、二人して穴に落ちたのだろう。おそらく、夫だけを落とす予定が、驚いた夫に掴まれて一緒に落ちたのだろう。あとは先に書いたように、二人とも頭を打って気絶して……、だとしても、イタズラで掘った落とし穴なのに、どうして結果を見届ける目撃者がいないのだ? アリバイ、という言葉が頭にちらつく。

上記三つの疑問点から浮かび上がること。

断言しよう。
これは、ただのイタズラではない。

では、なにか。

かなり本格的なイタズラだ……、って、おいおい、違う違う。

改めて断言しよう。
これは、ただのイタズラではない。
それは……、あとは読んだ人が考えながら続報を待つべし。


以上は、当時の日記をほぼそのまま引用したのだが、結局、捜査の結果は不起訴となっている。後半二つの疑問点については状況がいまいち分からないのでともかくとして、砂の量について警察・検察は男女5人の人力でそこまで掘れると判断したということだろう。

この男性の両親が妻の両親と友人らを相手に民事訴訟を起こしたそうだ。俺としては、事件の真相はただのイタズラじゃないんじゃないかという疑問が拭えないだけに、今回の訴訟でもう少し詳しい状況が明らかになることを期待する。

<追記>
mixiにほぼ同じ内容の日記を載せたところ、被害者・友人らの知人と思しき人からコメントがあり、絶対に事故だったのだと断言された。重機は用いられていないそうだ。それだと、この量の砂をよくもまぁ人力で……、と呆れるばかりだ。信じるかどうかはあなた次第。
金沢市の夫婦(いずれも当時23歳)が昨年8月、石川県の海岸で落とし穴に落ちて死亡した事故で、夫の両親が、穴を掘った夫の友人6人と妻の両親の計8人に対し、計約9100万円の損害賠償を求める訴訟を金沢地裁に起こした。
提訴は10月17日付。訴状などによると、友人と妻は誕生日を控えた夫を驚かせようとして砂浜に深さ約2・3メートルの落とし穴を掘った。妻が夜、夫を連れ出したが、目印を見失って2人とも穴に落下し、窒息死した。
夫の両親は「5時間もかけて掘った大きな穴に転落すれば、人が死亡する可能性があることは十分に予想できた」と訴えている。また、妻が亡くなったため、妻の両親も訴えたという。
この事故で妻と友人6人は重過失致死などの疑いで金沢地検に書類送検されたが、地検は今年1月、妻を容疑者死亡で不起訴、友人も不起訴(起訴猶予)とした。
(2012年11月6日16時18分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121106-OYT1T00668.htm

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