2011年12月2日

カラヤンとフルトヴェングラー



素直に「面白かった!!」と言える本。
直前に読んだ
は正直難しかった。
地名も人名も曲名もたくさん出てきて、頭パニック。それでも読み通したおかげか、今回の本にはちらほら知っている名前も出てきて、最初から最後まで飽きずにするっと読み通すことができた。

カラヤンもフルトヴェングラーも、人間的に素晴らしかったわけではなさそうだ。どこにでもいる野心家であり、嫉妬心や猜疑心に悩まされる人たちであり、時に大胆に、時に臆病に、人の心を掴んだり、人を傷つけ遠ざけられたり、そういったことをする、普通の人だったようだ。ただ一つ、世間の人と決定的に違うのが、音楽という分野での才能だろう。

「カラヤンは表面的な美しさだけを追求していて中身がない」という風に評されることが多いようだ。それに対して、フルトヴェングラーの評価は「芸術的」というものが多い。

さて。
フルトヴェングラーの10枚組CDが1000円ちょっとで売られていたので買ってみて、それをいくつか聴こうとしてみたが、どうにも録音状態が悪い。コンサート録音のようで、会場の咳払い、足音などが入っていて、それはそれで臨場感があるという表現もあるのかもしれないが、録音形式がモノラルということもあって、いまいち感動がなかった。きっと良い録音のものを聴くと、また印象が違うのだろう。

カラヤンに関しては、




上記3セットを持っている。そのうち一番上のものは、とりあえず通しで全て聴いた。太郎と朝から30分ほど家の庭を歩く散歩をしていたので、その時に大音量でかけて、庭で聴いていたのだ。

今回。
フルトヴェングラーと比べて、いや、正確には、録音状態のあまり良くないフルトヴェングラーのCDと比べて、カラヤンのCDは聴きやすいと感じた。あぁ、録音状態の良いフルトヴェングラーを安くで欲しい。

今現在、カラヤン演奏のヴィバルディ『四季』を聴いている。これまでは、バロック・マスターワークス (60CD)に収録されている四季で聴きなれていたので、最初の出だしは違和感を感じてしまったのだが、聴いているうちに透明感に惹き込まれていくような感じがする。

本の紹介からそれてしまったが、非常に読みやすく、面白い。
値段も手ごろで、お勧めの本である。

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