2014年9月16日

『「妊婦マーク」男性6割知らず=育児支援策、認知度低く』 ちょっと待て!! そのタイトルは悪意に満ちていないか!?

「妊婦マーク」男性6割知らず=育児支援策、認知度低く
内閣府が13日に発表した「母子保健に関する世論調査」によると、妊婦が身に付けて周囲に知らせる「マタニティマーク」を男性の6割近くが知らないことが分かった。ダイヤル「#8000」でつながる小児救急電話相談の存在を知っている人も1割にとどまった。少子化解消への取り組みが急務となる中、育児支援策が十分に浸透していない実態が浮き彫りとなった。
同種の調査は今回が初めて。今年7月、全国の成年男女3000人を対象に面接方式で行われた。有効回収率は62.3%。
公共交通機関などで妊婦への配慮を促すために導入されたマタニティマークについて、言葉だけも含め「知っている」と答えたのは、女性63.8%に対し、男性は41.4%。60歳以上は男女でも半数に満たなかった。
小児救急電話相談を「知っている」と答えた人は10.2%で、子育て世代の30代でも26.1%にとどまった。男女別では男性4.6%、女性は14.9%だった。また、自治体が不妊治療費の一部を助成する制度について「知っている」と答えた人は35.0%だった。
虐待やその被害が疑われる児童を発見した場合、児童相談所など行政機関に知らせる義務があることについて、「知っている」と答えた人は61.7%だった。
(2014/09/13-17:08)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2014091300204
記事タイトルのように、「男性6割知らず」と書くと、いかにも男が無知みたいな印象を与えるが、ちゃんと読めば太字部で「女性も4割知らず」ということが分かる。実際には、そこまできちんと読む人はそう多くないだろう。タイトルだけ見て、
「男ってこんなことも知らないの!!」
と憤る人たちは必ずいる、というか、結構な数いるんじゃなかろうか。

この記事タイトルの悪質なところは、『「妊婦マーク」男性6割知らず』に続けて、『育児支援策、認知度低く』としたところ。タイトルだけしか読まない人は、当然この「認知度低く」というのも「男性だけ」だと思うだろう。

本文を少しは読もうとする人でも、前半で下線をつけて示すように、
「マタニティマーク」を男性の6割近くが知らないことが分かった。
こう書いてあるので、「男ってダメだなぁ……」という、この記事に関するファースト・インプレッションができあがる。全体にざっと目を通したとしても、このファースト・インプレッションの影響力は大きい(過去ログ参照:第一印象の大切さがよく分かる心理実験)。こういうのは、マスコミによる世論誘導の常套手段である。

この記事を書いたのは育児経験のある女性で、自分自身が夫に育児を手伝ってもらえなかった恨みを引きずっているんじゃないだろうか。あるいは、育児を頑張っている男性が「ドヤ顔」して書いているのか。

それから、こうした記事を読む時には、
「3000人を対象、有効回収率が約60%」
こういうところもスルーせずに意識したほうが良い。この記事で言えば、だいたい1800人くらいの回答をもとにした結果ということ。単純に男女半々で900人ずつと考えて、その900人が本当に全国の男性や女性の実態を反映しているのかどうか。記事に書いていない情報も気になる。たとえば対象者の年齢構成や地域はどうなっているのだろう。たとえ「全国の3000人」に質問をしたとしても、「有効回収60%」の中には田舎の人が多いといったバラつきがあるかもしれない。

俺もうっかり記事を(時にはタイトルだけを!)鵜呑みにすることがあるが、こういう「調査」と「結果」の発表記事を読む時には細部にも目を配るべきである。

maternity_mark

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