2018年5月28日

本当に読ませたい人には読まれない「読書」についての本 『読書のチカラ』


日本人の読書離れがニュースになっていた。2018年2月に発表されたものでは、全国の大学生の53.1%が1日の読書時間を「0分」(!)と回答したそうだ。2014年の調査では、マンガや雑誌を除く1ヶ月の読書量で、「読まない」との回答が最も多く、なんと47.5%!!

若者の活字離れ……? いや、そういう話でもないようだ。2014年調査では、高齢者で「読まない」割合が高く、70歳代以上で59.6%、60歳代で47.8%であるのに対し、20歳代は40.5%、10歳代(16~19歳)は42.7%なのだ。

本書は明治大学文学部教授である著者が、読書によって得られるものに始まり、いかにして本を選ぶか、そしてどう読むか(「読み飛ばすのもアリ」など)を語ったもの。読書が趣味の人にとっては当たり前のような話で、きわだって目新しいものがあるわけではない。普段あまり本を読まない人にとってこそ得ることの多い内容だろうが、ではそういう人たちにこの本を読ませるにはどうしたら良いのか……。

0 件のコメント:

コメントを投稿

コメントへの返信を一時中止しています。
一部エントリでコメント欄に素晴らしいご意見をいただいており、閲覧者の参考にもなると思われるため、コメント欄そのものは残しております。
また、いただいたコメントはすべて読んでおります。